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ゴスペルハウスメッセージ 2021.04.10
「エマオへの途上」ルカ24:13-35

13 ところで、ちょうどこの日、弟子たちのうちの二人が、エルサレムから六十スタディオン余り離れた、エマオという村に向かっていた。
14 彼らは、これらの出来事すべてについて話し合っていた。
15 話し合ったり論じ合ったりしているところに、イエスご自身が近づいて来て、彼らとともに歩き始められた。
16 しかし、二人の目はさえぎられていて、イエスであることが分からなかった。
17 イエスは彼らに言われた。「歩きながら語り合っているその話は何のことですか。」すると、二人は暗い顔をして立ち止まった。
18 そして、その一人、クレオパという人がイエスに答えた。「エルサレムに滞在していながら、近ごろそこで起こったことを、あなただけがご存じないのですか。」
19 イエスが「どんなことですか」と言われると、二人は答えた。「ナザレ人イエス様のことです。この方は、神と民全体の前で、行いにもことばにも力のある預言者でした。
20 それなのに、私たちの祭司長たちや議員たちは、この方を死刑にするために引き渡して、十字架につけてしまいました。
21 私たちは、この方こそイスラエルを解放する方だ、と望みをかけていました。実際、そればかりではありません。そのことがあってから三日目になりますが、
22 仲間の女たちの何人かが、私たちを驚かせました。彼女たちは朝早く墓に行きましたが、
23 イエス様のからだが見当たらず、戻って来ました。そして、自分たちは御使いたちの幻を見た、彼らはイエス様が生きておられると告げた、と言うのです。
24 それで、仲間の何人かが墓に行ってみたのですが、まさしく彼女たちの言ったとおりで、あの方は見当たりませんでした。」
25 そこでイエスは彼らに言われた。「ああ、愚かな者たち。心が鈍くて、預言者たちの言ったことすべてを信じられない者たち。
26 キリストは必ずそのような苦しみを受け、それから、その栄光に入るはずだったのではありませんか。」
27 それからイエスは、モーセやすべての預言者たちから始めて、ご自分について聖書全体に書いてあることを彼らに説き明かされた。
28 彼らは目的の村の近くに来たが、イエスはもっと先まで行きそうな様子であった。
29 彼らが、「一緒にお泊まりください。そろそろ夕刻になりますし、日もすでに傾いています」と言って強く勧めたので、イエスは彼らとともに泊まるため、中に入られた。
30 そして彼らと食卓に着くと、イエスはパンを取って神をほめたたえ、裂いて彼らに渡された。
31 すると彼らの目が開かれ、イエスだと分かったが、その姿は見えなくなった。
32 二人は話し合った。「道々お話しくださる間、私たちに聖書を説き明かしてくださる間、私たちの心は内で燃えていたではないか。」
33 二人はただちに立ち上がり、エルサレムに戻った。すると、十一人とその仲間が集まって、
34 「本当に主はよみがえって、シモンに姿を現された」と話していた。
35 そこで二人も、道中で起こったことや、パンを裂かれたときにイエスだと分かった次第を話した。

今週の聖書箇所は、エマオへの途上として知られている、イエスさまの復活した日の午後の出来事です。
1スタディオン=約185mですから、60スタディオンは約11kmです。
クレオパともう一人の弟子が、エマオに向かって歩いています。
イエスさまにかけていた望みが絶え、思っていた計画の変更を余儀なくされ、エルサレムからエマオへ下る途中です。

あるいは、エマオが故郷だったのか、それとも知人や親戚がいたのか、定かではありません。
彼らは、計画を練り直し、人生をやり直そうとしたのかも知れません。
自分なりの目算・計算・計画があったのでしょう。
これまでの経緯を含めて、熱く語り、考え、論じあっていました。

そこに、イエスさまが登場します。
しかし、彼らはイエスさまと気づかないのです。
目に見える出来事・事象は見えるけれども、耳に聞こえる音は聞こえるけれども、そこにある神様の御心や神様の計画、神様の愛は、彼らにはわからなかったのです。

そんな彼らに、イエスさまは語りかけ、教え、目を開かせたのです。
彼らの心は、イエスさまによって、熱く燃やされたのです。
すぐさま彼らは、エマオで仕切り直すという自分たちの計画を手放して、エルサレムに戻りました。
仲間に、使徒たちに、この出来事を知らせたくて、その気持ちが抑えられなかったのです。
まるで、クリスマスの夜に、幼子イエスさまを見つけたあとの羊飼いのようですね。

私たちの人生には、計画があります。
自分で良いものと信じ、考え抜き、努力し、成し遂げるために、手に入れるために、そこに進みます。
プロスポーツ選手になる、プロ棋士になる、オリンピックで金メダル、総理大臣になる、博士になる、大金持ちになる・・・・
様々な目標・計画があるでしょう。
しかし、人の目に立派に見える、力のある、光の当たる、そういう目標ほど、叶えにくいのも現実です。
プロの棋士は、1年で4人しかなれません。
プロ野球やJ1のプロサッカー選手も、全部で千人に満たない人数です。
そんな特別なものでなくとも、昔には当たり前だった正社員になることや結婚でさえ、困難な時代になっているのです。
「サラリーマンは~気楽な稼業ときたもんだ~」などという歌は、もはや通用しないのです。
計画・目標は、叶わないことが前提と言ってもいい時代なのです。

エマオへ向かうクレオパたちも、目標を下方修正し、あきらめ、妥協し、悔しさを握ったまま歩んでいたことでしょう。
暗い顔で、しょうがないからと、肩を落としていたことでしょう。
そう、まるで、今のあなたのように。

もう一度、自分自身を受け入れて、自分自身を喜んで、自分自身を愛して生きるための鍵。
それが、イエスさまとの出会いです。

どうしたら、イエスさまと出会えるのでしょう。
何もできなくても大丈夫、イエスさまからあなたに近づいて来るのです(15節参照)。
どうしたら、イエスさまと語ることができるのでしょう。
何もできなくても大丈夫、イエスさまからあなたに話しかけます(16節参照)。

あなたに必要なことは、ただ一つです。
「一緒にお泊まりください。」(29節)と、一緒にいてくれることをイエスさまに願うだけ。
その時、あなたの目が開かれ、はかなく弱い自分の計画ではなく、神様の御心とともに歩む人生が始まるのです。
ヨハネの黙示録第3章20節にこうあります。 
「見よ、わたしは戸の外に立ってたたいている。だれでも、わたしの声を聞いて戸を開けるなら、わたしはその人のところに入って彼とともに食事をし、彼もわたしとともに食事をする。」
すべてのあなたの人生に、イエスさまは訪れてくれるのです。

今、暗い顔をして、あなたのエマオへ歩んでいるあなたも、大丈夫です。
これから人生につまずくであろうあなたも、大丈夫です。
今、心が冷え切ってしまっている人も、自分に熱くなっちゃってる人も、もちろん、大丈夫です。
イエスさまの愛は、あなたから決して離れることがありません。
「一緒にいてください」
ただ一言、イエスさまに願いましょう。

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坂本 秀雄 (伝道師)

Author:坂本 秀雄 (伝道師)
2003年4月に、サンパウロで産声を上げたゴスペルハウス。

20周年を期に、2023年5月、宮城県七ヶ浜町に引っ越ししました。
熱くて、楽しくて、祝福いっぱいのゴスペルハウスの礼拝は、あなたのための礼拝です。

クリスチャンでも、そうでない人にも、神様の愛は、等しく注がれています。
あなたは、神様の宝物なのです。
ゴスペルハウスで、あなたへの愛を、味わいましょう!

ゴスペルハウスは、あなたを歓迎します!